出し昆布となると、透明な無地袋に和紙のワッペンが貼ってあり、筆文字で荒々しく商品名が書かれているイメージが強いです。

　スーパー様等のお店に行かれて購入されるのは女性が多いわけですが、その方から以下のご意見が出ておりました。

　①荒々しい物だと手に取りにくい
　②もっとオシャレで家に置きたくなる物があったら良いのに

　それならばとオシャレなピンク色の袋に昆布を入れてみたらどうかという声が出ました。

　同時に、お客様からは「出汁を取った後の板状の出し昆布の使い道が分からないから、そのまま捨てている」というお声もありました。

　出汁を取った後に刻んで、具材として食べるという方法がエコな上に具材を増やせる良い方法です。

　ですが、もはや「切る」という行為が手間が掛かるともいえます。

　であれば、今回ピンク色でオシャレな袋にするだけでなく、そういった声を逆手に取ってあらかじめ刻んだ出し昆布を入れたら良いのではないか。

　そういう考えから、こんぶジェンヌは誕生したのです。

　出し昆布を刻むということで決まりましたが、1つの種類を入れるのも面白くありません。

　そこで、高級出し昆布として名高い羅臼昆布、利尻昆布、函館真昆布の3種類を刻み、独自の比率でブレンドしたら面白いのではないか。

　そんな意見から、「黄金比率」は生まれました。

　更に刻んだ後に乾燥させることで保管性を高め、より長期間ご自宅で使っていただけるようにしました。

　前述したように、こんぶジェンヌは出し昆布を刻んで乾燥し、黄金比率でブレンドした商品です。

　つまり、添加物を入れて味付けしていない「無添加商品」のため、昆布そのものの素材の味を楽しめる商品となっております。

　そのため本来は出し昆布として使用し、そのまま具材としてお使いいただく形を想定しておりました。

　ただお客様のなかにはおつまみやおやつとしてそのまま食べる「自然派おつまみ・おやつ」としての需要も高まっていると感じます。

　出し昆布を使用しているので、噛めば噛むほど昆布の旨味を味わえる商品となっております。

　従来から姉妹品を作りたいという想いがあったなかで、2022年に「ジェンヌとろろ」の発売を開始いたしました。

　使用している原料はこんぶジェンヌと同じ羅臼昆布、利尻昆布、函館真昆布となっており、高級出し昆布を使用した贅沢な逸品となっております。

　他の会社様でそれぞれの出し昆布を使用したとろろ昆布はありましたが、3種類全てをブレンドしたとろろ昆布はあまりないことが特徴です。

　また一部の調味料は無添加の物を使用しており、こんぶジェンヌに続く「こだわり商品」となっております。

　更に食用糊を使用していないため、後味が良く、食べやすい商品でため、他社様にはあまりないとろろ昆布としての地位を確立しております。

羅臼・利尻・真昆布を刻んで乾燥してブレンドすることで、出汁を取った後の昆布を具材としてそのまま食べるようにした「こんぶジェンヌ」。

「出汁を取った後の板状の昆布を捨てるのが勿体ない」というお客様の声を解消した商品である上に、ピンク色のパッケージという、昆布屋としては珍しいデザインという点から、女性を中心に多くのファンを獲得いたしました。

そのこんぶジェンヌの進化版として2024年に誕生したのが、「こんぶジェンヌ顆粒」です。

昆布粉末を顆粒にしただけあって、お湯に顆粒を入れるだけで簡単に昆布の風味を味わうことができます。

しかもお湯に溶け出していくだけですから、「具材としての昆布も必要ないな・・・」という方でも手軽に出汁を取れる商品となっております。

更にスーパーなどで販売されているいわゆる「出汁の素」は何かしらの添加物や化学調味料が入っていることが多いです。

ですが、こんぶジェンヌ顆粒は昆布のみの顆粒です。

昆布の粉末を添加物なしで顆粒状にしたため、昆布本来の味を楽しめる商品となっております。